いつでも帰ってこれる場所。柔らかなランタンの灯が出迎えてくれる宇部新川の隠れ家的バー

東京でバーテンダーの修行をした後、宇部市内の老舗バーでその技術に磨きをかけ、満を持してのオープンから丸3年。
いろんな思いが込められた素敵な店内で経営を続ける女性バーテンダー宇都宮侑子(うつのみやゆうこ)さんにお話を伺いました。

 

5482

 

— 自己紹介をお願いします。
宇都宮さん : 宇都宮侑子。宇部市出身。9月で大台に乗り30歳になります。
まだまだ発展途上ですが、これまでいくつか賞もいただきました。いつかトップを取れるように、マイペースに頑張ります!
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tamasaburau/20150518-00045818/

 

— オープンしてどれくらい経ちますか?
宇都宮さん : 2013年の8月12日にオープンしたので、「丸3年」になります。

 

— 店名「bar ran-tan」の由来を教えていただけますか?
宇都宮さん : 「ランタン=ランプ」なのですが、私たち夜型のお仕事は、
「陽が沈んだら1日のはじまり」と言われていて、日が沈んだら「おはよう!」って言うんですよ。
長くこの生活をやっていけたらな・・という思いと、”灯火”という思いもあります。

 

5425_1024

 

— この仕事に就こうと思ったのはなぜですか?
宇都宮さん : 二十歳で飲みに行って「カウンターの中に入りたい!」「やってみたい!」って思ってそこから
22歳の時、東京立川のbarで働きはじめました。
今、そのお店は無くなってしまっているのですごく寂しいんですけどね・・・。
頻繁に行けるわけじゃないけど、立ち寄れる場所があると違いますね。なので、次に働かせてもらったバー”Maybe tomorrow”は寄るとホッとします。

 

— 宇部に戻ってきたきっかけは?
宇都宮さん : 妹が東京の学校なので一緒に住んでいて、ちょうど震災の時ですね、実家に戻ろうと思って妹も一緒に帰りました。
そして求人で”Maybe tomorrow”を知って、スーツを着て「働かせてください!」ってお願いしました。

最初から自分のお店を持ちたい願望があって、地元でお店を出したい気持ちがあったので、「宇部に戻る時がお店を出す時だ!」って思っていたのですが、そんなきっかけで働かせてもらったのが今となってはすごく良い経験になっています。ちょっと変わってますけど笑、マスターの人柄もよくて”Maybe tomorrow”で働けてよかったなと思っています。

 

5456

 

— お店のこだわり、自分のなかで大切にしているところなどありますか?
宇都宮さん : コペン建築設計事務所の中野さんが色々と考えてくださって、こんな感じにして欲しいというわがままを少しお願いしただけで、素敵に形にしてくれました。

 

— いつも素敵な絵画が飾られていますね。
宇都宮さん : これは妹が描いたもので、妹は東京芸大出身で個展をやったりもしてるんです。絵は毎月違うものを飾っています。これからも一緒に何かできたらいいね!といつも話しているほど仲がいいんです。

 

photo2photo3

 

— リキュール棚の隙間から見える壁画も妹さんですか?
宇都宮さん : そうなんです、オープン当初はカクテルの壁画でした。今はサンゴ礁のイメージのようです。

 

— リキュール棚は壁にくっついているように見えますが?
宇都宮さん : 姉妹で喧嘩になって何度やり直してもいいように?(笑)、実は外れて描きやすいように作ってくださっているんです。

 

— ran-tanといえばカウンター左手の立体の絵。変わる絵。本物の果物が飾られているあの場所ですよね。
宇都宮さん : 季節によって好きなように変化できるので、旬な果物などを飾っています。カウンターの端に座られる方はびっくりされる事もしばしば(笑)

 

— イチオシのお酒、カクテルなどありますか?
宇都宮さん : 旬のフルーツを使ったカクテルは随時提供できるように心がけています。私個人はウィスキーが好きで蒸留所にも行ったりするのですが、お客様の年代だったり、人それぞれの味覚って違うと思うんです。今、これが飲みたいんだなっていう思い。そこを引き出せてお客様一人一人に作れたらなと思っています。

photo2photo3

 

— この仕事をやっていてよかったな、と思う時はどんな時ですか?
宇都宮さん : 感動的なプロポーズの場面にも立ち会えましたし、親子・ご夫婦・ご家族で来店くださる方もいらっしゃいます。お客様の大切な瞬間にこの場を選んでいただけることは、すごく幸せなことです。

 

— ランタンの未来図は?どんなお店でありたいですか?
宇都宮さん : 「懐かしい、行ってみよう!」って思って来たくなるようなお店でありたいですね。「久しぶりに来たけど、変わらないね。」って思っていただけるように、長くやっていけたらいいなと思います。

 

— 宇都宮さんにとって「宇部」はどんな場所ですか?
宇都宮さん : 温かい街。ゆったりしていますね。週末だけバイトの子に手伝ってもらいながら基本的に一人でお店を構えていますが、皆、いい人ばかりでいつも温かく見守ってくださいます。

 

— 宇部の街のこれからは?
宇都宮さん : 住むにはいい場所です。東京までも空港からすぐ行けるし。彫刻もおもしろいですよね、県外の方から見るとすごく不思議な街のようですが、宇部市民にとっては日常なんですよね。そうそう、妹が大学に入った時に宇部出身だと言うと、「ビエンナーレだ!」と言われるほど実は芸術家の中では知られているそうで、結構有名なんですよね。宇部市民は素敵な場所にいることをもっと実感してもらいたいです。彫刻をもっと素敵に魅せられる場所「宇部」になったらな、と思います。

 

素敵な笑顔でみんなの心に温かな陽を灯してくれる。
そんなbar ran-tanの宇都宮さんでした。

5526_1024

— 店舗情報 —

bar ran-tan(バー ランタン)
〒755-0045 山口県宇部市中央町1-2-24
電話 : 
0836-35-1039
営業時間 : [月〜木]18:00〜26:00  [金・土・祝前日]18:00〜27:00
定休日 : 日曜日・祝日
HP : http://www.ran-tan.net
Facebook : https://www.facebook.com/bar.rantan/?fref=ts

 

Categories

Recommend

Ranking