山口情報芸術センター[YCAM](山口市中園町7-7)では、年間を通して魅力的なイベントや展示が開催されています。YCAMは、2003年11月にオープン、映像や音響機器、コンピューターなどの様々なメディアに特化した作品を制作・発表するアートセンターです。
山口市中央図書館が閉鎖され、展示やパフォーマンス、ワークショップや映画上映など、様々なイベントを日々開催しています。こう説明すると、難しくて敷居が高く感じられるかもしれないけれど、全くそんなことはないのです。大人から子どもまで、アートに造詣が深い人からそうでない人まで、様々な視点から楽しめる企画が目白押しなのです。特に夏は毎年、日々お祭りのように、何かが開催されています。自分の参加したいイベントや上映、ワークショップを軸にして、毎日開催されているイベントや展示、そのに図書館を組み合わせると、何と、まる1日YCAMで充実した1日が過ごせるのです。

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画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

YCAMの駐車場側の玄関から入ると、もの凄い行列が見えてきます。
これは、「コロガルガーデン」。2012年の「glitch GROUND」から、場所や形を変えて毎年開催されてきた、YCAMのコロガル公園シリーズ最新版。今年はホワイエと2FのスタジオBで開催。木製の滑り台や様々な大きさのブロックで構成される、この公園は、様々な仕掛けがいっぱいで、日々、大勢の子どもたちで溢れています。遊び方はそれぞれ自分たちで工夫。いろんな人たちがいるから、ルールも自然に出きてくるし、コミュニケーションも派生します。
綺麗な光が見えたり、面白い音が流れたりする面白い仕掛けが沢山あって、見ているだけでもワクワク。8月14日(日)の14:00〜15:00に開催される「子どもあそびばミーティング」(参加無料・要申込)では、子どもたちがアイデアを出し合い、それらをYCAMの技術スタッフたちがアイデアと技術で叶えていく・・・。過去には山羊が入り口につながれていたこともあったそうな。さて、今年はどんなアイデアが飛び出すのか。

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山口情報センター[YCAM] 撮影:山中慎太郎(Qsyum!)

会期中は子どもたちで溢れているので、大人はつい遠慮しがちだけれど、子どもたちと一緒に是非楽しんで!
8月12日(金)から14日(日)、いずれも17:30〜22:00には「夏休みだよ!夜のコロガルに全員集合!」を開催。夜のコロガルガーデンにイルミネーションを施した演出が楽しめます。
13日(土)17:30 〜19:00には、STUTSによるライブも。コロガルガーデンでほぼ1日中過ごすことも可能です。
玄関を入って、ホワイエと逆の左側にあるコミュニティスペースでは、YCAMオリジナルのワークショップが開催されます。今年の夏は「パスタ建築」。パスタを使って立体的な構造物を作っていきます。大変人気のあるワークショップなので、すでに定員いっぱいの回もあるとのこと。

 

さて、コロガルガーデンやワークショップを体験した後は、中央公園に面したガラス張りの空間で、週末限定で開催されている「YAMA KITCHEN」で、休憩を。

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画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

様々な料理や食品を使ったワークショップを開催するだけでなく、シェアキッチンでは、指定されたエリアで、材料を持ち込んで料理をすることもできます(有料)。また、地元の農家さんから直送された野菜の販売や地元で活躍しているカフェや飲食店のお弁当の販売もあります。そのほかに飲み物の販売や、ランチも提供。
ランチは自分で食べ方を工夫するワークショップ型のランチ。食べる人によって、味や雰囲気どころか、国籍まで変わってしまうような面白さがあります。最近はジェラートの販売も始め、大人気。今日はソラマメのジェラート、明日はブルーベリーなどというように日々ジェラートの種類が違うので、こちらも楽しみ!

 

「YAMA KITCHEN」の近くには山口市中央図書館。図書館で涼しく読書をしたり、映像ブースで映画を見るのもいいでしょう。
図書館の入口付近にある、インフォーメーションスペースでは、現在、「バンブーバイクができるまで」と題した、バンブーバイクやそのプロセスを紹介したパネルや映像が展示されています。竹でできた自転車なんて初めて見る人も多いのではないでしょうか?これは「Spedagi Ato」で制作を進めている阿東の竹で作られた美しいラインの自転車です。

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画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

この展示は、8月5日(金)から7日(日)までの3日間開かれる「世界ビレッジデザイン会議」の関連イベント。
この「世界ビレッジデザイン会議」は、2年に一度開催される国際会議で、今回が2回目の開催となります。今年は会場となる阿東町で、5日(金)と6日(土)に、インドネシアのデザイナー、山口の中山間地域の人々、建築家、YCAM地域開発ラボといった人々と共に、フィールドワークを行ったり、レクチャーが開催されたりします。最終日の7日(日)は、YCAMスタジオAでディスカッション。
2014年に開催された「地域に潜るアジア」以来、地域を巻き込んだ試みを多く行うようになったYCAM。今後の展開にも、ますます目が離せませんね。

 

2FのスタジオCでは、主に週末、山口ではなかなか見ることができないアート系やインディーズの作品を中心に、様々なジャンルの映画が通年、上映されています。その名もYCAMシネマ。大きい劇場ではないけれど、音の良さでは定評があります。週末、ここで映画を観るのが習慣になっている常連さんも多く、1日の大半をここで過ごすお客様も多いとか。
また、夏はこのスタジオCを飛び出した映画上映も行われています。その一つが 2005年より行われている「真夏の夜の星空上映会」。すっかり涼しくなった夜の中央公園で、芝生に座ったり、寝転んだり、それぞれ自由なスタイルで映画を楽しむことが出来ます。映画館で映画を見ると、お喋りするのも気がひけるけど、ここでは思いきり喋りながら見たって大丈夫。周囲の人に迷惑をかけなければ、何も気にせず、思い思いのスタイルでご自由にご覧ください。

 

偶然訪れた観光客や愛犬と散歩中の人、ジョギング中の人たちも立ち止まってしまう、このイベントは、人気の珈琲店による移動式喫茶や、軽食やおつまみのお店も出店。ある夏は、流れ星が何個も見えたとか・・・。
開放的な環境で、のびのびと観るこの屋外での上映会は、山口の夏の風物詩として、すっかり定着しているとのこと。ご家族で、お友達同士で、または恋人同士で夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。映画館で見る映画とは、また違った楽しみがあります。

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「真夏の夜の星空上映会」画像提供:山口情報芸術センター[YCAM]

YCAM爆音映画祭2016上映作品:光の墓 監督:アピチャッポン・ウィラーセタクン
©Kick The Machine Films / Illuminations Films(Past Lives) / Anna Sanders Films / GeiBendorfer Film-und Fernsehproduktion / Match Factory Productions / Astro Shaw(2015)

夏の終わりには、スタジオAでYCAM爆音映画祭2016が開催されます。
これは映画評論家・ロック評論家・boid主催の樋口泰人氏による監修で、映画をライブで使用するスピーカーに繋ぎ、より大きな良音で、映画における音や音楽の本質について追求していくもの。世界でも有数の音響設備を誇るYCAMでの開催は国内から注目を集めています。音の大きさだけで、映画の観方が変わる・・・。これほどの驚きはありません。ハリウッドの大作から、マニアックな映画まで、今年も興味深いラインナップが並びます。一度見たことある映画も、全く別の映画のように感じられるから不思議。映画に併せて演奏する上映ライブも魅力的。映画ファンのみならず、音楽ファンにもオススメの上映イベントです。

 

家族や友人たちとワイワイ楽しく参加できるものや、デートでしっとりと過ごせるもの、または、個人でじっくりアートを堪能できるものまで、この夏も盛り沢山のYCAM。
人それぞれの楽しみ方で、いかようにも体験できるのが凄いところ。
ぜひ、気軽に出かけてみてはいかがでしょうか。

 

ここでご紹介したイベントの詳細や開催日時、料金や事前の申込の有無などについて、下記YCAMのWebサイトで、必ずご確認ください。

http://www.ycam.jp/

山口情報芸術センター[YCAM]
10:00〜19:00(イベント開催時はイベント終了時間)
休館:火曜(火曜が祝日の場合はその翌日)
〒753-0075 山口市中園町7-7
TEL: 083-901-2222 FAX: 083-901-2216

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