山口県下関市にある狗留孫山(標高616m)別名御岳(おだけ) に登ってみた。

狗留孫山と呼ばれる山は山口県には2つあり、いずれも信仰の山だが、こちらは弘法大師信仰の山で狗留孫山修禅寺がある。

狗留孫(くるそん)とは梵語の音訳で「実に妙なる成就」を意味し、修禅寺は御嶽観音として広く知られ狗留孫山霊場八十八箇所総本寺となっている。

近年、山口県のパワースポットとしても有名であり、奥の院を巡る仏様の道はトレッキングコースとなっていて、静かな山行が楽しめる。

 

 

狗留孫山修禅寺本堂は、老大杉と照葉樹林が茂る険しい参道を登った八合目に、巨大な観音岩の脇に懸け造りで建っている。

開山は大同2年(807)弘法大師・空海、中興は栄西禅師の観音霊場、山岳密教寺院(標高500M)。

広大な境内は国の名勝に指定され、豊田県立自然公園の一部にもなっている。開山1200年を記念して建立された祖師堂からの南方の眺めも絶景である。

 

 

聖観世音菩薩(市指定文化財)を祀る奥の院は、本堂から約1キロの道程。

本堂を後に進んでいくと分岐があり、ひとまず先に山頂を目指す。

 

登頂。

山頂の周囲は木々に覆われているが、南方面は開けており、響灘に浮かぶ蓋井島等を眺めることができる。

ここから先ほどの分岐まで戻り、「奥の院」を目指す。

 

奥の院への道中には所々沢山のお地蔵様があり、四国八十八箇所のお寺の名前が書いてある。

その表情は一つ一つ異なり、眺めながら歩くのも楽しい。

分岐から15分ほどで奥の院へ到着。

 

 

ひんやりとした空気や沢の音も心地よく、時間を忘れ綺麗な緑を眺めていた。

下山後は豊田町道の駅『蛍街道西ノ市』の銭湯で汗を流し帰路へ。

登山というよりも神社巡りをしているような気分で、随所で写真を沢山撮った山だった。

 

狗留孫山 修禅寺
山口県下関市豊田町杢路子2643
URL : http://www.kurusonzan.or.jp

 

 

 

 

 

 

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